何故、お前がそこに居る!? 13 金井貢史の謎の得点力がもたらした勝ち点3
学が浮き球を前線に送る。
パスの受け手がオフサイドラインギリギリでピタリと右足でトラップ。
冷静に身体を反転させ、ゴール左上に優しく蹴り込んだ。
ジュビロのキーパー カミンスキーが懸命に腕を伸ばすも届かない。
僕はトラップの瞬間、ゴールを確信した。
そして、シュートの直前、「金井!何故、お前がそこに居る!」と叫びながら両拳を突き上げて立ち上がった。
2階席ゴール裏、周りの誰よりも早く、後に決勝ゴールとなった金井のゴールを祝福した。
今でもトラップからゴールまでの動き一つ一つが脳内でスローモーションの様に再現される。
ゴール後の膝滑りのセレブレーションまで含めて、ビューティフルゴールだった。
公式では25周年記念試合と称され、ジュビロ磐田 名波監督は「俊輔ダービー」と勝手に名付けたこの試合。
試合前にはトリコロールギャラクシーで暗転した日産スタジアム。
そこにはJリーグ発足から25年間のオリジナル10クラブであるマリノスの歴史、栄光がビジョンに映し出される。
民衆の歌、アンセムと続き、徐々に高まる試合への高揚感。
アウェー2階席が封鎖、トリコロールギャラクシーの兼ね合いでアウェーよりバックスタンドも一部封鎖されていた影響もあったが、
3万8千人の観客が駆けつけた日産スタジアムはいつもとは異なる光景であった。
(立ち見客も居ましたね。席詰めないからでしょうけど。。。)
この試合で最も違和感を感じたのは、中村俊輔が相手に居たことだろう。
ブーイングは賛否両論有りますが、あれはあれで良かったんじゃない。
サポーターのそれそれの気持ちがブーイングに込められてたでしょうし。
ジュビロの背番号見辛かったけど、長年見てきた選手だけに動きで何処に居るか分かりましたね。
マリノスの選手達の方が中村俊輔を良く分かっているので、良く対策してましたね。
右サイドに居た時は金井がしっかりケアしてたし、ペナルティエリアの近くではファールしない様にしてたし。
相手のシュートミスにも助けられた感は有りましたが、チームで良く守っていたと思います。
雰囲気は1/34以上の試合となりましたが、この勝利が今後の良いきっかけになれば、
シーズン終了時にこの試合が結果的に1/34以上の意味があったと思える日が来れば、良いなと思います。
次はルヴァンカップ ヴィッセル神戸戦、リーグ戦はサンフレッチェ広島戦です。
カップ戦とは言え、リーグ戦首位を走るヴィッセルを叩いておきたいですし、
サンフレッチェはスタートダッシュに失敗したものの、前節待望の勝ち点3を挙げて巻き返しを図ろうとしてます。
どちらも勝って、3月末からの躓きを取り戻し、上位への足がかりにしたいですね。
最後に。。。
ジュビロ戦でトラックに敷いた緑のシート、ピッチがとても見易かったので、
是非これからもやって欲しいです。