スコラーリはジャムおじさんではなかった。。。
ブラジルがベロオリゾンテで屈辱的大敗を喫した。
テレビの画面に映し出された「子供がお父さんの胸の中で泣きじゃくる姿」に私は心を撃たれた。
あれは悔し泣きでは無く、悲しみから泣いていた。
小学生位だろうか、顔は真っ赤にして、もうこれ以上見たくない。そういう絵だった。
今でも、その光景は私の脳裏に焼きついている。
子供のヒーローであったカナリア軍団がボッコボコにされているのです。
ヒーローがやられる姿を子供は見たくないだろう。
日本の子供達からしたら、「アンパンマンがバイキンマンにボッコボコにされている姿」と一緒でしょう。
私が遠い昔に劇場でアンパンマンがやられてるシーンに耐えられず、泣いてしまったことを思い出してしまった。
しかし、アンパンマンと異なったのは、ベロオリゾンテにはジャムおじさんは居なかった。
本来、スコラーリがジャムおじさんに相当する位置付けなのだろうが、
2点目、3点目が入ったところで、「パンをピッチに投げること」は出来なかった。
スコラーリもまさかその段階で5点も失点すると思っておらず、
新しいアンパンマンの顔をハーフタイムに準備するために、生地を捏ね始めたかもしれない。
ただ、ただ、間に合わなかった。
スコラーリおじさんはベンチ前で頭を抱える”タダのオッサン”でした。
(決して、スコラーリの功績を軽視している訳ではありません)
カナリア軍団をアンパンマンに例えたら。。。子供が悲しむのも理解出来ます。
そして、ジャムおじさんで復活しなかったのですから、尚更です。
では、日本代表は子供が泣くくらい愛されてますでしょうか?
小学生のサッカー少年は、「おい!マヤ!」と怒鳴ることはあっても、
「マヤ、マーヤ。。。」と泣くことは無いでしょうね。
これも文化の違いなのかもしれません。
でも、国民から愛されてる代表は背負うものが違うと思います。
屈辱から栄光へ向けて、明日の3位決定戦が第一歩になるのではないでしょうか。