虎吉にとって忘れられない9月12日
9月12日…それは2012年に阪神タイガース金本知憲監督が現役引退を決意した日です。
それと2009年、元阪神タイガースのレッドスターこと赤星憲広選手が最後に出場した試合が行われた日でもあります。
金本選手の引退決断は「ついに」、「やっとか」と言う印象でした。
金本選手のFA移籍は、阪神タイガースに新たな風を吹き込んでくれ、
神懸かった活躍に興奮を覚えましたが、晩年の姿は見ていて若干辛かった印象があります。
そして今日はタイガースの監督として、超変革を進めており、
今年のレギュラーシーズン優勝は難しい状況となっていますが、
CSで暴れ回ってくれることを期待しています。
赤星選手の現役最後のプレーから8年が経ちました。
私はあのシーンを今でもハッキリと覚えています。
3回2アウト満塁、福原が投じた外角低めの球を内川が右中間に打ち返した。
赤星のダイブは僅かに届かず、ボールは右中間を転々と転がった。
走者一掃のタイムリーヒットではあったが、3点を横浜に先制されたことなどどうでも良かった。
赤星が立ち上がれない。
ライトを守っていた浅井から「×」サイン。
トレーナーにおぶられて、グラウンドを去った53番を見て、ヤバいと思った。
ヘルニアを患っていた事は周知の事実であったから。
ただ、ダイヤモンドを電光石火のスピード駆け回るレッドスターの現役最後の姿になるとは思わなかった。
ノムさんこと野村監督に見出され、ドラフト4位で入団。
以来、タイガースの不動のリードオフマンとして、快足でチームを引っ張った。
サヨナラヒットを打ち、星野監督が笑顔でクシャクシャにされたシーンは赤星を象徴するシーンでした。
大好きだった選手が引退する、その日はいつか来る訳ですが、赤星のそれは突然でした。
もっとレッドスターを観たかった。
いつの日か、赤星の様なスピード溢れたプレーを披露する若虎が出てくることを切に願っています。