TRICOLORE TIGERS

スポナビブログ SPORTS BULLetinから移籍した鞠と虎 100%のブログです。

~神倉降臨~

12/23 等々力で行われた柏レイソルとの天皇杯準決勝。
月曜になっても勝利の余韻に浸っている自分が居る。
脳内でハイライトが繰り返し再生されている状態で仕事してます(笑)

ハモン・ロペスのえげつないブレ玉ミドルで先制された後、
何度「あぶねー」「終わった」と感じたシーンが有ったことか。

特にキム・ボギュンのバイシクルシュートのシーンは時が止まった様に感じられた。
マリノスのホーム扱いのこの試合、私は等々力のメインスタンド、
ゴール裏寄りに陣取っていた。

だから延長後半の最後は遠くのゴールでワチャワチャしているのを祈りながら
見つめていた訳だが、中村航輔も上がっていた為、普段よりも両軍の選手達が
密集したペナルティエリア内でキム・ボギュンの足が高く舞い上がり、
ボールをジャストミートした辺りから、スローモーション・コマ送りで
私の視界にその様が映し出された。

「はっ」と思ったその数秒後、いや実際はコンマ数秒だったかもしれない。
ピンクのユニフォームが横たわり、ボールがゴールラインを力なく転がるのが見えた。
飯倉改め神倉がマリノスゴールに立ちはだかった瞬間だ。

この試合、飯倉は何度もマリノスを救ってくれた。

ほぼボールを支配された延長前半には身体を投げ出して、
武冨と接触しながらもボールを離さなかった。

その後のキックの制度が落ちたことから、恐らく彼は痛みを我慢していたのだろう。
飯倉がマリノスゴールマウスの座を明け渡すことなく、
最後までピッチに立ったからこそ、その後躊躇することなく、
脚をつっていた下平に代えて遠藤を投入することが出来、
遠藤のアシストからウーゴ・ヴィエイラの勝ち越しゴールが生まれた。

この日のMOMは間違い無く、
飯倉大樹だった。


そして、私は交代出場の伊藤翔を影のMOMに評したい。

この日のマリノスは決して上手く事が進んでいるとは言い難かった。
下平、山中の左サイドからの組み立てが柏に研究され、
右サイドもマルティノスが個人技で打開を試みるが、決定機には至らない。

頼みのウーゴも試合前のウォーミングアップからシュートが全く決まらず、
案の定、試合に入ってからもウーゴはシュートまで持ち込めない。
前線で一生懸命チェイスはしてくれたが、ホント117分仕事しなかった(笑)

扇原の負傷でモンバエルツ監督は伊藤翔を交代要員に選択した辺りから
この試合の潮目が変わった。
私は何となくだが、試合前から伊藤翔がゴールを決めてくれる気がしていた。
翔さんがピッチに入りツートップになったかと思ったが、
この日の翔さんのポジショニングはトップ下に近い位置取りだった。

すると下がり目で気の利いたポジショニングが功を奏して、
それまで拾えていなかったセカンドボールが拾え始めた。

決勝点のシーン、少し巻き戻して見て頂きたい。
自陣ペナルティエリアの外でルーズボールを身体を張ってキープし、
カウンターの起点になったのは紛れもなく伊藤翔だ。

勿論、同点ゴールを決めて、マリノスを生き返らせてくれたのも翔さんだが、
ゴール以外の部分で泥臭い仕事をする選手が居たからこそ、
118分目にリアルストライカーが活きる展開になったと思う。

ゴールの瞬間、近隣席のサポーターとハイタッチをし、抱き合った。
そして顔を上げるとカメラマンがウーゴヴィエイラに向かってスプリントしていた(笑)


2018年1月1日、埼玉スタジアム天皇杯決勝に挑む権利を得た我がマリノス
この試合は最後のACL出場権を賭けた戦いでもある。

相手は11月のリーグ・ホーム最終戦でボコされたセレッソ大阪だ。
セレッソは戦術山村(それだけではないが。。。)でヴィッセル神戸を倒し、
決勝へ駒を進めてきた。
4月のリーグ・アウェー戦でも我がマリノスは戦術山村に屈している。

相性の悪さもあるが、セレッソマリノスが今最も戦い辛い相手では無かろうか。
今季のマリノスセレッソルヴァンカップも含め、3戦全敗である。

勝てるイメージが全く沸いて来ない。レイソルとの準決勝前も同じだった。
しかし、勝者に名乗り上げたのはマリノスだった。

モンバエルツ監督率いるチームが元日に天皇杯を戦えることに感謝して、
当日は精一杯声援を送りたいと思う。

マリノスからのお年玉に期待して。。。




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